SF アクション

『宇宙戦争』のレビュー|ご先祖様のおかげ

今回ご紹介する作品は宇宙戦争です。

どんな作品?

  • 現代人の無力さを描いている
  • 人間たちに襲いかかる脅威
  • 地味だけど秀逸なオチ

作品情報

『宇宙戦争』

あらすじ

ある夜、カルフォルニアの山中に隕石が落下した。フォレスター博士らが調査を開始するが、それはなんと火星からの侵略者だった。隕石の中から無数の円盤が出現、それらが放つ強力な光線の前に軍隊はなすすべもない。果たして人類は火星人を撃退できるのか。

出典:Prime Video

作品概要

タイトル宇宙戦争
原題The War Of The World
監督バイロン・ハスキン
脚本バー・リンドン
キャストジーン・バリー
アン・ロビンソン
レス・トレメイン
ロバート・コーンスウェイト
ルイス・マーティン
制作国アメリカ
制作年1953年
上映時間85分(1時間25分)

ネタバレ注意

以下、『宇宙戦争』のネタバレが含まれます。

感想・考察

1898年に出版されたH・G・ウェルズの小説をもとに制作されている本作。異星人の乗り物が円盤になっていたり、出版時には製造されていなかった核爆弾が登場していたりと、時代に合わせた改変も見られる。また、原作は第二次世界大戦が起こるずっと前だが、対戦により分断されていた国同士が異星人の襲撃をきっかけに団結するという戦後ならではのメッセージ性も感じられる。

後半では、最終兵器すら通じずにパニックに陥って暴徒化した民衆の様子も描かれている。現代の技術では異星人に対して全く歯が立たなかったのだ。結末としては創造主(神様)の機転により救われたかのような描かれ方だったが、これは後世に免疫や耐性を残すことができたご先祖様のおかげと考えるのが正しいと思う。そもそもの話、神を信じている神父が「話せば分かる」と対話を望んで近づいたのに抹殺されている時点で、神は全く役に立たないということが明示されている。「神様のおかげで助かった」ようなナレーションで終わっているのは製作中に何とも思わなかったのだろうか。

異星人の設定には若干ツッコミどころが多かった気がする。攻撃してきた理由も分からないままだったし、核爆弾も通じない機体を用意して地球にやってきたのに、地球にウイルスや細菌があるかもしれないってことに気付けないものだろうか。服くらい着ててもおかしくないと思うが。

『宇宙戦争』を視聴するには

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この記事の情報は、2025年1月時点のものです。最新の配信状況はお使いいただくサービスにてご確認ください。

オギナカ
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以上、『宇宙戦争』のレビューでした。

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