SF ホラー

『遊星よりの物体X』のレビュー|恐怖の野菜人間

今回ご紹介する作品は『遊星よりの物体X』です。

どんな作品?

  • ホラーだけどギャグみたいな展開
  • 異星人の設定がおもしろい
  • 閉鎖空間で巻き起こるホラー

作品情報

『遊星よりの物体X』

あらすじ

北極に謎の飛行物体が墜落!!短編小説「影が行く」を巨匠ハワード・ホークスが製作に携わり映画化されて古典SFホラー映画の代表作。

出典:Prime Video

作品概要

タイトル遊星よりの物体X
原題The Thing (From Another World)
監督クリスチャン・ネイビー
脚本チャールズ・レデラー
キャストケネス・トビー
マーガレット・シェリダン
ロバート・コーンスウェイト
ダグラス・スペンサー
ジェームズ・アーネス
制作国アメリカ
制作年1951年
上映時間87分(1時間27分)

ネタバレ注意

以下、『遊星よりの物体X』のネタバレが含まれます。

感想・考察

1938年に出版されたジョン・W・キャンベルの『影が行く』が原作。小説では他の生物に擬態し、人間にすら擬態する「物体」の恐怖が描かれているが、本作では施設をうろつく巨大な人型の宇宙人として描かれている。生き物の血液をエサにして成長する、植物が進化した存在であるという点も映画オリジナルの設定。「物体」が血液も動脈も持たないと分かった途端に、「野菜と同じ」「ニンジンの怪物」と呼び始める等、あまり緊張感はない。ただ、ドアの外で待ち伏せされていきなり襲われるところは正直めっちゃ怖かった。

「物体」が現れてすぐに研究員たちの尽力により正体が分かり、何となく火で倒せるだろうと弱点まで判明する。捕獲しろとの命令が出るが、みんなで全力で倒しにかかる。このテンポ感の良さギャグっぽさがこの作品の良さだと思う。思い返せば円盤をうっかり爆破しちゃったり、見張りがうっかり目を離してあっさり逃げられたりと人間の中でもかなりのアホ揃いだが、最後にはみんなで協力することで危機を乗り越えることができる。ホラーとしてはイマイチかもしれないが、人間ドラマとしてはこれ以上ないほどの作品になっている。

『遊星よりの物体X』を視聴するには

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この記事の情報は、2025年1月時点のものです。最新の配信状況はお使いいただくサービスにてご確認ください。

オギナカ
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以上、『遊星よりの物体X』のレビューでした。

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