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『我輩はカモである』のレビュー|小ボケの連続で社会風刺

今回ご紹介する作品は『我輩はカモである』です。

どんな作品?

  • 子供が考えたような小ボケの連続
  • 戦争やファシズムを皮肉ったコント
  • ドリフの合わせ鏡コントの元ネタ

作品情報

『我輩はカモである』

あらすじ

財政難に陥ったフリードニア共和国は富豪のティーズデール夫人(マーガレット・デュモント)に援助を求める。夫人は愛人であるルーファス・ファイアフライ(グルーチョ・マルクス)を首相にすることを条件にこれを承諾する。

隣国シルヴェニアの指導者であるトレンティーノ(ルイス・カルハーン)は、この政変の隙にフリードニアの乗っ取りを画策し、スパイのチコリーニ(チコ・マルクス)とピンキー(ハーポ・マルクス)を送り込む。トレンティーノは自ら乗り込み、ティーズデール夫人との政略結婚を狙うのであった。

タイトル我輩はカモである
原題Duck Soup
監督レオ・マッケリー
脚本バート・カルマー
ハリー・ルビー
キャストグルーチョ・マルクス
チコ・マルクス
ハーポ・マルクス
ゼッポ・マルクス
制作国アメリカ
制作年1933年
上映時間69分(1時間9分)

ネタバレ注意

以下、『我輩はカモである』のネタバレが含まれます。

感想・考察

フリードニアシルヴェニアという架空の国同士で戦争が始まるという過程をコントチックに描いています。序盤は子供が考えたような小ボケが続いて、ちょっとイライラ。政界や戦争をネタにしているという真面目とおふざけの混ざった1時間の大掛かりなコントとすれば観ていられるものだった。今では一般化された"お笑い"も本作が原点に近いのだと考えると、お笑いもかなり進化してきているのだと思った。

中でも見どころなのは、ドリフのルーツとなったコントである。鏡がそこにあるかのように相手の行動を真似する芸は今でも広く知られている。この部分は緊張感もある中で笑いもあるシーンだった。独裁者と道化は表裏一体であるという皮肉に気付けたときは腕組んで感心してしまった。

我輩はカモである』を視聴するには

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この記事の情報は、2025年1月時点のものです。最新の配信状況はお使いいただくサービスにてご確認ください。

オギナカ
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以上、『我輩はカモである』のレビューでした。

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