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『怪獣王ゴジラ』のレビュー|ゴジラを海外へ導いた作品

今回ご紹介する作品は『怪獣王ゴジラ』です。

どんな作品?

  • 初代ゴジラの再編集版
  • ゴジラの名を世界に届けた作品
  • アメリカ人の主人公

作品情報

『怪獣王ゴジラ』

あらすじ

エジプトに向かう途中で、東京に立ち寄ったアメリカ人記者スティーブ・マーティン。そんななか、怪獣ゴジラが出現して東京へと上陸する。防衛隊による攻撃が通用せずに大混乱に陥るなか、芹沢博士が兵器オキシジェン・デストロイヤーを開発してゴジラに挑む。

出典:U-NEXT

作品概要

タイトル怪獣王ゴジラ
原題Godzilla, King Of Monsters
監督怪獣王ゴジラ
脚本村田武雄
本多猪四郎
キャストレイモンド・バー
志村喬
河内桃子
制作国日本/アメリカ
制作年1956年
上映時間80分(1時間20分)

ネタバレ注意

以下、『怪獣王ゴジラ』のネタバレが含まれます。

感想・考察

この作品は、初代『ゴジラ』(1954)をアメリカでの興行向けに編集したものです。『ゴジラ』がアメリカで公開されたのは、日本公開から40年後の2004年になってからということもあり、本作は日本国外の人々にゴジラという存在を印象付けるのに貢献しました。

本作はリメイク作品というわけではなく、オリジナルである初代『ゴジラ』に、アメリカ人である主人公のストーリーを追加して再編集したもの。そのため、出演する日本人は日系アメリカ人が演じていたり、オリジナルに出演していたメインキャストは別人の後ろ姿を使うことでその場にいるように演出されていたりします。また、反戦・反核といったアメリカ向けにするにはデリケートな話題は上手いことカットして、お茶を濁しています。

そもそも『ゴジラ』とは

ゴジラは深海で生き延びていた古代の恐竜の生き残りが、度重なる水爆実験の影響で巨大化したもの。反戦・反核を訴えることを映画のメインテーマとしている。

本作は、日本を訪れていた外国人によるゴジラに遭遇したときの経験談という形で語られるストーリー。かつて敵国だったからといって日本を侮蔑したり、トンデモ設定(侍とか忍者がいる)とかもなく、しっかりとしたリスペクトが見られる。ただ、主人公のスティーブからしたらたまたま訪れた場所が被害に遭っているだけだからあんまり絶望感を感じるような描写はない。劇中でもどこか他人事のような引き気味に物事を見ているような様子がある。

オリジナル版が不自由なく観られる現代人は『ゴジラ』(1954)を観ておけばOK。ゴジラシリーズを全部コンプしたいと思っている方はお手隙の際にどうぞ。

『怪獣王ゴジラ』を視聴するには

配信サービスで観る

配信サイト配信状況配信形式
U-NEXT定額見放題/31日間無料
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この記事の情報は、2025年1月時点のものです。最新の配信状況はお使いいただくサービスにてご確認ください。

オギナカ
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以上、『怪獣王ゴジラ』のレビューでした。

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