ギャング 伝記

『グッドフェローズ』のレビュー|マフィアの陰湿さを描く

今回ご紹介する作品は『グッドフェローズ』です。

どんな作品?

  • 実際の事件にもとづいている
  • 因果応報で自業自得な話
  • マフィアの陰湿さを描いている

作品情報

『グッドフェローズ』

あらすじ

ブルックリンを牛耳るマフィアに憧れ、彼らの世界に足を踏み入れたヘンリー。ジミーやトミーらと悪事を重ねた果てに、ケネディ空港で600万ドルを強奪する大きなヤマを成し遂げる。だが、FBIの追求を恐れるジミーが口封じのために仲間たちを殺していくように。

出典:U-NEXT

作品概要

タイトルグッドフェローズ
原題Goodfellas
監督マーティン・スコセッシ
脚本マーティン・スコセッシ
ニコラス・ピレッジ
キャストレイ・リオッタ
ロバート・デ・ニーロ
ジョー・ペシ
ロレイン・ブラッコ
制作国アメリカ
制作年1990年
上映時間145分(2時間25分)

ネタバレ注意

以下、『グッドフェローズ』のネタバレが含まれます。

感想・考察

グッドフェローズとは、直訳すると「気の置けない仲間」、作中では「こいつはいい奴だ、仲間だ」という意味で扱われている。

マフィアやギャングを主人公に据えた作品は「ゴッドファーザー」や「パルプ・フィクション」などが有名だが、本作は一般家庭の市民である少年がマフィアに仲間入りし、そしてそのキャリアを終わらせるまでを追うという形で描いている。この様はまさにアメリカンドリームを見せられているのと同じだった。しかし、その成功の影には道徳の腐敗と悪の道で生きる上で代償があるということも示されている。

この物語では、忠誠裏切り自分の行動の結果等のテーマを深掘りしている。口を割らなかったことで仲間から認められ、「口を割らないこと」「仲間を売らないこと」を学んだが、最終的には自らを守るために仲間を売ってしまう。これまで敵だった警察に守ってもらいながら生きていくというのは皮肉な結末だった。結局のところ、犯罪の中で生きる者には"グッドフェローズ"な関係の存在などおらず、全てが見せかけのものだったのです。

少年時代から描かれるヘンリーの足跡。華々しい世界と、その裏で行われる裏切り、成功と破滅。成り上がりから転落していく様子は、銃撃戦や駆け引きに主軸を置いた他のギャング映画では見られない演出でしょう。

グッドフェローズ』を視聴するには

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この記事の情報は、2025年1月時点のものです。最新の配信状況はお使いいただくサービスにてご確認ください。

オギナカ
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以上、『グッドフェローズ』のレビューでした。

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