ファンタジー

『白雪姫』のレビュー|最初のディズニープリンセス

今回ご紹介する作品は『白雪姫』です。

どんな作品?

  • 世界初のカラー長編アニメ
  • カバーされまくった名曲たち
  • 原作はグリム童話

本記事では、『白雪姫』のあらすじやキャラクターの解説、内容の感想・考察をまとめています。

作品情報

『白雪姫』

あらすじ

むかしあるところに白雪姫という美しい少女が暮らしていた。白雪姫は女王である継母と一緒に暮らしていた。女王は美しさに貪欲であり、魔法の鏡に「この世で最も美しい者は?」と尋ね、魔法の鏡が「世界で最も美しいのは女王様です」と答えるのを聞くのが日課となっていた。ある時、女王は魔法の鏡に「世界で最も美しいのは白雪姫です」と答えられてしまい、怒った女王は狩人に白雪姫の暗殺を依頼する。しかし、狩人は白雪姫に女王の思惑を話し、森の中へ逃してしまった。

森へ逃げた白雪姫は7人の小人が住む家を発見し、生活を共にしていく。一方、白雪姫が生きていることを知った女王は、白雪姫を自ら手にかけることを決意する。

作品概要

タイトル白雪姫
原題Snow White and the Seven Dwarfs
監督デイヴィッド・ハンド
脚本テッド・シアーズ
キャストアドリアナ・カセロッティ
制作国アメリカ
制作年1937年
上映時間183分(1時間23分)

ネタバレ注意

以下、『白雪姫』のネタバレが含まれます。

感想・考察

グリム童話を原作とした世界初の長編アニメーション映画。ディズニーらしいファンタジーな音楽と映像で組み立てられています。作画にはロトスコープが採用されており、滑らかでヌルヌルな質感な動きが再現されています。中でも井戸の水、頬を伝う涙、雨が当たるところなど、水の描写が素晴らしく美しい。もう90年近く前の作品とは思えないくらいの仕上がりとなっています。

モデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法。マックス・フライシャーにより考案され、短編アニメーション映画『インク壺の外へ』(1919年)で初めて商業作品に使用された。

ロトスコープとは

ファンタジーという言葉でうやむやになっているが、登場人物のほとんどが狂人である本作。白雪姫は逃亡中に他人の家に上がり込んで掃除をし、初対面の相手に見た目由来のあだ名を付ける。しかし、可愛くて歌が上手かったために小人たちから許される。王子は見た目が可愛いという理由で死体にキスしたりする。常識人だったのは狩人おこりんぼくらいだ。

そして本作のヴィランである継母の女王。自分が一番美しい存在になりたいという欲望から白雪姫の暗殺を画策します。変身術や毒リンゴの製造技術を考えると、魔法を使って美しくなったほうが絶対に手っ取り早かったと思う。きっと美しいところ以外にも気に入らないところいっぱいあったんだろうな。外面を磨くことのみに囚われすぎて自分の真の才能を活かすことができていないという、現代人にも当てはまるような内容でした。最終的には美しさとは程遠い老婆の姿のまま命を落とすという本末転倒なラストを迎えます。ちなみに原作ではアツアツに熱せられた鉄の靴を履かされてめちゃくちゃ踊らされるらしい。

白雪姫』を視聴するには

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この記事の情報は、2025年1月時点のものです。最新の配信状況はお使いいただくサービスにてご確認ください。

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以上、『白雪姫』のレビューでした。

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